潜入恋愛 ~研修社員は副社長!?~
そんな彼と付き合うことになったのは、三度目の見本市に参加した去年の春先。
四月からの新商品を紹介するフェアで再会し、終わったら一緒に食事しない?と誘われたんだ。
「香純ちゃんのセールスを俺にも聞かせてくれよ」
ライバル社なのに馴れ馴れしくちゃん付けで呼ばれるようになっていて、ちょっと気後れしながらも、いいですよ…と応じた。
社内の人達と別れて彼と一緒に食事をしながら、自分がハピネスに入社した理由を教えたり、商品の何が素晴らしいかを語りまくったりした。
智司はそれを聞きながら、うんうん…と相槌を打ってくれて、時に吹き出しそうになりながらもずっと笑顔で私の話を聞き込んでくれる。
そんな彼を見つめながら、見た目は派手そうだけどいい人だ…と思った。
彼に「香純ちゃん」と呼ばれると照れくさくて、それでも何処か居心地良くて擽ったかった。
その日の帰り、彼から別れ際に「付き合わないか?」と願われた。
彼氏とか大学以降いなかったから断る理由もなく、「いいよ」と返事。
それから時々デートを繰り返して、たまにはお互いの部屋で週末を過ごす間柄になった。
四月からの新商品を紹介するフェアで再会し、終わったら一緒に食事しない?と誘われたんだ。
「香純ちゃんのセールスを俺にも聞かせてくれよ」
ライバル社なのに馴れ馴れしくちゃん付けで呼ばれるようになっていて、ちょっと気後れしながらも、いいですよ…と応じた。
社内の人達と別れて彼と一緒に食事をしながら、自分がハピネスに入社した理由を教えたり、商品の何が素晴らしいかを語りまくったりした。
智司はそれを聞きながら、うんうん…と相槌を打ってくれて、時に吹き出しそうになりながらもずっと笑顔で私の話を聞き込んでくれる。
そんな彼を見つめながら、見た目は派手そうだけどいい人だ…と思った。
彼に「香純ちゃん」と呼ばれると照れくさくて、それでも何処か居心地良くて擽ったかった。
その日の帰り、彼から別れ際に「付き合わないか?」と願われた。
彼氏とか大学以降いなかったから断る理由もなく、「いいよ」と返事。
それから時々デートを繰り返して、たまにはお互いの部屋で週末を過ごす間柄になった。