潜入恋愛 ~研修社員は副社長!?~
展望
直之さんと別れ、自社のブースへ戻った私を新人社員の彼女はニヤニヤしながら迎え入れた。
「さっき越智さんが来られたんですよ」
にやり…と締まりのなさそうな顔を見れば、何が言いたいのかが何となく分かり、極めてクールに「そう」と一言。
「主任のこと探してるみたいだったんで、休憩所に行ってますと教えたんですよね。そしたら血相変えて行っちゃって、向こうで心配されたりしませんでしたか?」
具合が悪くなったのは隣のブースの人です…と話す前に走り出したという彼のことを耳にして、成る程、それであの慌てようだった訳か…と納得がいく。
「別に。心配はされたけど、それだけよ」
自分じゃないと話すと安堵され、その後のバタバタは……まあ此処では言わないでおく。
「主任と越智さんて、研修の後も会ってたりしてるんですか?何だか彼の雰囲気がそんな風だったし、ひょっとしてとは思うけど、お二人って付き合ったりしてますか?」
「さっき越智さんが来られたんですよ」
にやり…と締まりのなさそうな顔を見れば、何が言いたいのかが何となく分かり、極めてクールに「そう」と一言。
「主任のこと探してるみたいだったんで、休憩所に行ってますと教えたんですよね。そしたら血相変えて行っちゃって、向こうで心配されたりしませんでしたか?」
具合が悪くなったのは隣のブースの人です…と話す前に走り出したという彼のことを耳にして、成る程、それであの慌てようだった訳か…と納得がいく。
「別に。心配はされたけど、それだけよ」
自分じゃないと話すと安堵され、その後のバタバタは……まあ此処では言わないでおく。
「主任と越智さんて、研修の後も会ってたりしてるんですか?何だか彼の雰囲気がそんな風だったし、ひょっとしてとは思うけど、お二人って付き合ったりしてますか?」