潜入恋愛 ~研修社員は副社長!?~
溺愛以上に君を愛して
七月が過ぎ、八月に入った。
先月末で仕事を退職した香純の母親は、盆休みを兼ねた休暇中に父親の元へ引っ越すことが決まり、俺達は今、その見送りをする為にエアポートへ来ている。
「香純、くれぐれも家のことをお願いしたわよ」
仕事が忙しいからって掃除サボっちゃ駄目よ、と言う母親は、結局家を売ることをやめ、彼女に住んでみてはどうか…と提案した。
「家賃払わなくて済むようになるから良くない?」
「ええっ!?」
「ついでに彼と一緒に住みなさいよ」
「はぁ!?」
何言ってんの…と呆れていた香純だったが、俺があっさりと「住んでもいいぞ」と了解すると、「いいの!?」と驚き、共に住むことを決断したのは今月に入ってからのことだ__。
「尚行さん、香純のことお願いしますね」
「大丈夫ですよ。任せて下さい」
家の管理もきちんとします…と言えば、「信頼してるわ」と微笑み返し、「本当にイケメンね」と香純の腕を突いている。
俺はそんな彼女の母親の様子を見ながら先日実家へ戻った時のことを思い返し、一人密かに微笑んでいた。
先月末で仕事を退職した香純の母親は、盆休みを兼ねた休暇中に父親の元へ引っ越すことが決まり、俺達は今、その見送りをする為にエアポートへ来ている。
「香純、くれぐれも家のことをお願いしたわよ」
仕事が忙しいからって掃除サボっちゃ駄目よ、と言う母親は、結局家を売ることをやめ、彼女に住んでみてはどうか…と提案した。
「家賃払わなくて済むようになるから良くない?」
「ええっ!?」
「ついでに彼と一緒に住みなさいよ」
「はぁ!?」
何言ってんの…と呆れていた香純だったが、俺があっさりと「住んでもいいぞ」と了解すると、「いいの!?」と驚き、共に住むことを決断したのは今月に入ってからのことだ__。
「尚行さん、香純のことお願いしますね」
「大丈夫ですよ。任せて下さい」
家の管理もきちんとします…と言えば、「信頼してるわ」と微笑み返し、「本当にイケメンね」と香純の腕を突いている。
俺はそんな彼女の母親の様子を見ながら先日実家へ戻った時のことを思い返し、一人密かに微笑んでいた。