潜入恋愛 ~研修社員は副社長!?~
多分きっと呆れる部分が大きい…と話す父親は、それでもいいのか?と俺に訊く。
「俺が猫可愛がりし過ぎた結果で今があるから何とも言えないんだが、一緒に暮らしてみて香純が嫌になり、やっぱり駄目だと思う前に、考え直した方が良くないか?」
要は自分の娘が男に捨てられて泣くのを見たくないんだな、と理解した俺は、その溺愛ぶりに苦笑しながらも、「それだけは絶対にありません」と自信を持って言い返した。
「俺は単に香純さんと一緒に暮らしたいと思っているだけじゃないんです。きちんと彼女の人生も請け負うつもりで届けも用意させて貰ってるし、今日お二人を見送ったらこれを彼女に見せ、プロポーズもちゃんとするつもりでいます」
申し訳ないが、先に籍を入れさせて貰ってもいいですか?と問うと、香純の父親は目を見開き、届けを見せてくれ…と言ってくる。
「いいですよ」
本当に信頼されてないな、と痛感しながらもバッグを開け、ファイルケースに入れた書面を広げて彼に見せた。
「うん…」
既に保証人の欄も記載済みだな…と呟く彼は、もう一人の保証人を香純の母親が師事する医師にすればいい…と言ってきた。
「俺が猫可愛がりし過ぎた結果で今があるから何とも言えないんだが、一緒に暮らしてみて香純が嫌になり、やっぱり駄目だと思う前に、考え直した方が良くないか?」
要は自分の娘が男に捨てられて泣くのを見たくないんだな、と理解した俺は、その溺愛ぶりに苦笑しながらも、「それだけは絶対にありません」と自信を持って言い返した。
「俺は単に香純さんと一緒に暮らしたいと思っているだけじゃないんです。きちんと彼女の人生も請け負うつもりで届けも用意させて貰ってるし、今日お二人を見送ったらこれを彼女に見せ、プロポーズもちゃんとするつもりでいます」
申し訳ないが、先に籍を入れさせて貰ってもいいですか?と問うと、香純の父親は目を見開き、届けを見せてくれ…と言ってくる。
「いいですよ」
本当に信頼されてないな、と痛感しながらもバッグを開け、ファイルケースに入れた書面を広げて彼に見せた。
「うん…」
既に保証人の欄も記載済みだな…と呟く彼は、もう一人の保証人を香純の母親が師事する医師にすればいい…と言ってきた。