潜入恋愛 ~研修社員は副社長!?~
その人は髪の毛をゴシゴシとタオルで擦りながら訊ねてきた。
こっちは呆然としたまま相手の顔を見遣り、返事もしないで様子を窺う。
(この人……)
誰?と記憶を探る。
自分は確か研修社員としてオフィスに配属されてきた彼とお酒を飲んでいた筈だけど。
(あの人はこんなにイケメンじゃなかった……よね?)
目の前にいる相手は、すらっと手足が長くて顔も少し面長。
目元はクッキリとした二重で、鼻筋は通ってて唇は薄くて大きくもない。
(あの彼とは全然違う……よね?)
そもそもあの研修社員の彼の顔は、黒縁のメガネと前髪に阻まれ、あんまりジックリ拝めてないけど。
「大丈夫ですか?二日酔いにはなってないです?」
ぼうっとしたまま無言で相手のことを見つめてたからなのか、向こうは少し心配げに首を傾げながら私の方へと近寄ってくる。
私はその様子を何気なく見つめ返し、バスローブの隙間から見える鎖骨を確かめながら、逞しい体つきをしているな…と妙なことを考えていた。
「百瀬さん…?」
こっちは呆然としたまま相手の顔を見遣り、返事もしないで様子を窺う。
(この人……)
誰?と記憶を探る。
自分は確か研修社員としてオフィスに配属されてきた彼とお酒を飲んでいた筈だけど。
(あの人はこんなにイケメンじゃなかった……よね?)
目の前にいる相手は、すらっと手足が長くて顔も少し面長。
目元はクッキリとした二重で、鼻筋は通ってて唇は薄くて大きくもない。
(あの彼とは全然違う……よね?)
そもそもあの研修社員の彼の顔は、黒縁のメガネと前髪に阻まれ、あんまりジックリ拝めてないけど。
「大丈夫ですか?二日酔いにはなってないです?」
ぼうっとしたまま無言で相手のことを見つめてたからなのか、向こうは少し心配げに首を傾げながら私の方へと近寄ってくる。
私はその様子を何気なく見つめ返し、バスローブの隙間から見える鎖骨を確かめながら、逞しい体つきをしているな…と妙なことを考えていた。
「百瀬さん…?」