潜入恋愛 ~研修社員は副社長!?~
昨夜は散々それをしてしまったのは自分じゃない…と反省しつつも彼に目線を向けると、相手は憮然とした表情を緩め、「まあ、それもそうですね」と応じてくれる。
「それじゃ先ずは乾杯のやり直しから」
二杯目のグラスを差し向けてくる相手に合わせてグラスを鳴らした。
ゴクッと飲むと果実酒の甘味は口腔内に広がり、さっきよりも確実に美味しいと思えた。
「あっ、そう言えば昨日のお酒代…」
それと宿泊費…と話を振ろうとしたが、チラッと目線で食い止めてくる相手に気づき、今はそれを切り出すのはやめようと思って口籠る。
「あの…いつも美味しいお菓子を頂いて、有難うございます」
毎回楽しみにしています…と告げながらお土産を渡し、それを受け取りながら上機嫌で微笑み返す相手。
その笑顔に少し気持ちを絆されながらも、高級過ぎるお酒と料理を啄ばんで味わった。
メインが済んで、残るはデザートのみとなった時__
「さっきの話に戻ってもいいですか?」
越智さんは、やっと話しても良さそうな雰囲気を感じ取ったのか、私の顔色を見ながら訊ねてきた。
「どうぞ」
「それじゃ先ずは乾杯のやり直しから」
二杯目のグラスを差し向けてくる相手に合わせてグラスを鳴らした。
ゴクッと飲むと果実酒の甘味は口腔内に広がり、さっきよりも確実に美味しいと思えた。
「あっ、そう言えば昨日のお酒代…」
それと宿泊費…と話を振ろうとしたが、チラッと目線で食い止めてくる相手に気づき、今はそれを切り出すのはやめようと思って口籠る。
「あの…いつも美味しいお菓子を頂いて、有難うございます」
毎回楽しみにしています…と告げながらお土産を渡し、それを受け取りながら上機嫌で微笑み返す相手。
その笑顔に少し気持ちを絆されながらも、高級過ぎるお酒と料理を啄ばんで味わった。
メインが済んで、残るはデザートのみとなった時__
「さっきの話に戻ってもいいですか?」
越智さんは、やっと話しても良さそうな雰囲気を感じ取ったのか、私の顔色を見ながら訊ねてきた。
「どうぞ」