恋の野戦病院/特殊部隊の女Ⅰ 「土下座エモン~蕗子~」
そのうち、100%要求に応えてくれない→自分を好きではない→傷つけられた。
この構図。
そんな彼でした。
アナナスちゃんなら、そんなまるで一人中学生日記な男は、無視の上、問答無用で玄関マットの如く踏み越えて行くでしょう。ユッキなら一発ぶっ飛ばした上、大きな声で「この野郎はひどいやつだ。ああなんてひどい野郎なんだ。聞いて、そこの貴方、こっちの貴方、この野郎は、ああ、なんて・・・」と世間に流布して歩く事でしょう。
でも、その嵐の真っ只中にいる時、私は。
私が悪いんだと思ってました。
どうして、彼は怒るんだろう。どうして私にひどい事を言うんだろう。
どうして、不満でいっぱいなんだろう。
それは、私が至らないせいだ、と。
だから、私が耐えて済むなら、何度だって謝るし、彼が言うように自分を変えよう、土下座ももっとちゃんといっぱいしようって。
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