命令恋愛
C組の自分の席に戻り、「確かに別れ話はしたけど、あたしは了承してないよ?」と、言った。


「それ本気で言ってるの? 京太君はもう嫌なんでしょ?」


「京太が嫌でも、あたしはまだ好きだもん。1人の気持ちを優先させるのっておかしくない?」


「それは、そうかもしれないけど……」


あたしの言っていることは間違っていないハズだ。


あたしと京太はお互いに好きになって付き合い始めた。


だから、別れる時だって同じ気持ちにならないといけない。


「今日も京太の分までお弁当を作ってきたし、お昼には届けに行くね」


あたしの言葉に香菜美はため息を吐き出した。


「あたしは優奈のことが心配になるよ」


「どうして?」


あたしは首をかしげてそう聞いたのだった。
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