命令恋愛
☆☆☆

翌日。


学校があったあたしは早い時間に目を覚ました。


最近の寝不足は一気に解消されて、頭がスッキリしていた。


それもこれも、⦅イケメンの言うとおり♪⦆から解放されたお蔭だった。


制服に着替えてスマホを手に取り、画面を確認する。


昨日と同じで、画面上にゲームのアイコンはなかった。


それがわかっただけで嬉しくなる。


あたしはもう、怯える必要がないのだから。


鼻歌気分で家をでて、学校へ向かう。


今日はとてもいい天気で、それはあたしの心の中を表現したかのようだった。


まだあちこちと傷は痛むけれど、それは時間が経てば治ることだった。


「そうだ、香菜美に連絡してなかった」
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