命令恋愛
☆☆☆
美世が達治に似た人を見た駅は、歩いて20分ほどの場所にあった。
傷だらけの体で歩くのは辛かったけれど、達治に会う事ができればきっとなにかがわかるはずだ。
その気持ちだけで、あたしは駅へむかうことができた。
「放課後だから学生が多いね」
駅の中は様々な制服を着た学生たちで溢れかえっている。
「達治はどこの制服だったの?」
あたしは美世へそう聞いた。
すると美世は左右に首を振り「ううん。私服だったよ」と、答えた。
「私服ってことは、休日に達治って人を見かけたの?」
そう聞いたのは香菜美だ。
「ううん。平日の今日と同じくらいの時間だったよ。そう言われたら変だね、学校に行ってないのかも」
美世が達治に似た人を見た駅は、歩いて20分ほどの場所にあった。
傷だらけの体で歩くのは辛かったけれど、達治に会う事ができればきっとなにかがわかるはずだ。
その気持ちだけで、あたしは駅へむかうことができた。
「放課後だから学生が多いね」
駅の中は様々な制服を着た学生たちで溢れかえっている。
「達治はどこの制服だったの?」
あたしは美世へそう聞いた。
すると美世は左右に首を振り「ううん。私服だったよ」と、答えた。
「私服ってことは、休日に達治って人を見かけたの?」
そう聞いたのは香菜美だ。
「ううん。平日の今日と同じくらいの時間だったよ。そう言われたら変だね、学校に行ってないのかも」