命令恋愛
☆☆☆

弘子の葬儀の時にはイジメメンバー全員が集まった。


弘子と同じ高校だった見知らぬ子たちが沢山参列する中、あたしたち4人は身を寄せ合うようにして参列した。


「やっぱり、あのゲームが原因なのかな」


目を真っ赤にして美世が言う。


あたしは河川敷で見たスマホのことを言おうかと思ったが、結局言えずじまいだった。


みんなに言えば、恐怖を加速させてしまうことになる。


それよりも今はカズマに聞いた話をすることが先決だった。


葬儀場を後にして近くにファミレスにやってきたあたしたちは、さっそく話を切り出した。


チヒロの従兄が同じ学校にいること。


従兄から聞いたチヒロの話。


「『両親』と『手伝う』か……。確かに、そこだけピンと来ないね」


千秋がアイスティーの入ったグラスのストローを指先でいじりながら言った。
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