命令恋愛
☆☆☆

救急車で運ばれた雅美は、そのまま目を覚まさなかった。


ゲーム会社には警察もかけつけて大変な騒ぎになった。


けれど、防犯カメラがとらえていたのは突然苦しみ出した雅美の姿だけで、結局突然死という扱いになってしまった。


首にできたロープの跡も、ショック状態に陥った時にできた傷を言われてしまった。


どれだけ説明しても、このゲーム会社と雅美の死を結びつけることはできなかった。


雅美がいなくなった後、残されたあたしたち３人はほとんどの時間を共有することになっていた。


これから先、どんな命令が出されてどんな罰が待っているかわからない。


もう、協力し合わなければいけない状況なのだ。


「次の命令であたしが死ぬかも……」


ファミレスに集合していた時、そう呟いたのは美世だった。


雅美が死んでから命令は徐々に過激化して行き、命を落とす前にどうにかクリアすることができる程度になっていた。
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