命令恋愛
「起きてすぐゲーム?」


「うん。だって、少しでも進めたいんだもん」


あたしはスマホ画面に視線を向けたままそう言い、立ち上がった。


今日も母親が待っているから、真っ直ぐ帰らないといけない。


でも、その帰宅時間も今のあたしにとってはプレイ時間になっていた。


「じゃあね香菜美、また明日!」


あたしはスマホ画面を見つめたままそう言ったのだった。
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