命令恋愛
援助交際
次の休みの日、あたしは久しぶりに外出許可をもらっていた。


と言っても、外出できるのは昼1時から夕方5時までと制限付きだ。


それでも、久しぶりに自由に外へ出られるのは嬉しかった。


今日こそ京太の家に行けるんだから!


そう、思ったのに……。


「京太君の家には近づかないこと」


家を出る前、母親にそう言われてあたしは立ち止まった。


「え……?」


「もう京太君に近づくのはやめなさい。あちらのご両親からも苦情が来てるの」


苦情!?


なんで?


どうして!?


「あたしは京太のために毎日お弁当を作ってたんだよ? お母さんだって知ってるでしょ!?」


これほど京太のために懸命に動いていることを、母親だって見ていた。
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