はずむ恋~見つめて、触れて、ときめく~
気持ちが薄れるには、まだ過ぎた時間が短い。顔を見なければいいのだろうけど、つい探してしまうこともあって、自分を叱責したくもなる。
「あ、そうだ。彩音はどうなの? 何回か片瀬さんとご飯食べに行っていたよね?」
私の話だけではしみじみとしてしまい、暗くなる。だからといって、仕事の話をする気分にもならないで、彩音と片瀬さんのことを思い出した。
彩音を何度か誘ったが、片瀬さんと食事に行くからと断られた時もあった。先約なら仕方ないとは思っていたけど、ふたりの関係が気になっていた。
「あー、どう話したらいいかな。んー、仲を深めている感じかな」
「ん? 言っていること、よく分からないよ。片瀬さん、彼女いるんだよね?」
「あー、別れたらしくて」
彩音はパスタを食べながら歯切れの良くない返事をする。肝心なことを話したくないように見えるから、無理に聞き出すつもりはない。だけど、彼女がいるという片瀬さんと仲良くするのは、どうかと思っていた。
でも、別れたらしい?
「それ、本当なの? 別れた原因はまさか彩音?」
「ちょっとー、違うからね。湊人さんな二股かけるような人じゃないの。振られたんだって」
「あ、そうだ。彩音はどうなの? 何回か片瀬さんとご飯食べに行っていたよね?」
私の話だけではしみじみとしてしまい、暗くなる。だからといって、仕事の話をする気分にもならないで、彩音と片瀬さんのことを思い出した。
彩音を何度か誘ったが、片瀬さんと食事に行くからと断られた時もあった。先約なら仕方ないとは思っていたけど、ふたりの関係が気になっていた。
「あー、どう話したらいいかな。んー、仲を深めている感じかな」
「ん? 言っていること、よく分からないよ。片瀬さん、彼女いるんだよね?」
「あー、別れたらしくて」
彩音はパスタを食べながら歯切れの良くない返事をする。肝心なことを話したくないように見えるから、無理に聞き出すつもりはない。だけど、彼女がいるという片瀬さんと仲良くするのは、どうかと思っていた。
でも、別れたらしい?
「それ、本当なの? 別れた原因はまさか彩音?」
「ちょっとー、違うからね。湊人さんな二股かけるような人じゃないの。振られたんだって」