はずむ恋~見つめて、触れて、ときめく~
私はそれを制止しようと上から彼の手を押さえたが、素早く引き寄せられて、ガッシリと腰を押さえられキスをされる。

とろけるくらいの濃厚なキスに力が抜けてしまった。玲司さんはそんな私の服を優しく脱がし、シャワーをかける。


「ずるいです、あそこでキスするなんて」

「イヤだった?」

「イヤじゃないけど」


私の要求も受け入れてはくれるが、結局玲司さんの思い通りに動かされていて、なんだか悔しくなる。

だけど、イヤではない。複雑な思いになることもあるけれど、やっぱり彼が好きだから、されることが頑なに拒めない。

体の隅々まで洗われるのが恥ずかしくても、触れてもらえるのが嬉しくなる。一緒にバスタブに入るのも恥ずかしいけど、背後から私を抱く彼の肌を直接感じて、安心感が増す。

前にもシャワールームを使用させてもらったけど、その時はシャワーしか使わなかった。

ここのバスタブは大きすぎる。ふたりで足を伸ばして入るのにはもちろん余裕だが、あとふたりくらいは入れそう。

もしやこのボタンは?と横にあるボタンが気になって、押した。泡がボコボコと出てくる。
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