はずむ恋~見つめて、触れて、ときめく~
ジェットバスを体験するのは初めてではないが、一般的な家での体験は初めてだ。ここは一般的な家とはかけ離れてはいるけれど。


「気持ちいいでしょ?」

「はい」

「もっと気持ちいいことしてあげる」


背後から囁かれる甘い声に振り向くと、色気たっぷりの玲司さんと目が合い、思わず私からキスしてしまう。

「もう限界」と玲司さんの手によって出され、バスタオルを巻かれると抱きかかえらて、再びベッドに落とされた。

彼は私の前髪をかきあげて、おでこにキスをして、それから頬、唇、耳、首、胸へとあらゆるところにキスをしていく。

彼の優しいキスと巧みに動く手に私の体は熱くなって、潤った。

もう二度と彼に抱かれることはないと思っていたから、抱かれる喜びから彼の体にしがみついた。もう絶対に離れない。


「あっ、玲司……さ、ん」

「藍果、好きだよ」

「私も好き……」


想いも体もひとつになった瞬間、涙がこぼれた。
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