はずむ恋~見つめて、触れて、ときめく~
「父さん、ありがとうございます。母さんも俺たちを見守ってください。出来る限り、ふたりには迷惑掛けてないで、がんばるから」
お母さんは社長と玲司さんの顔を見て、大きく息を吐いた。社長には認めてもらったが、お母さんの気持ちが気になる。
お母さんはお手伝いさんが淹れてくれた紅茶を飲んで、窓から見える庭園に目を向けた。私たちはお母さんからの言葉を待つ。
しかし、お母さんが口を開くよりも先に、ドアの方から声が聞こえた。
「おばさま、横川さんなら大丈夫ですよ」
「優香子ちゃん……」
「お邪魔します。今日ふたりが挨拶に行くと聞いていたので、気になって様子を伺いにきてしまいました」
突然藤島さんが現れて、ここにいる全員が驚いた。親戚である藤島さんがこの家を訪ねてくるのに不思議ではないが、このタイミングで現れるのを予想していない。
もしかして、玲司さんは来るのを知っていたのかと彼を見たが、静かに首を横に振った。
優香子さんは空いているソファーに腰かけて、社長とお母さんの方を向く。
「横川さんは真面目で、気遣いも出来るし、いい子。おじさまも横川さんの評判は聞いていますよね?」
お母さんは社長と玲司さんの顔を見て、大きく息を吐いた。社長には認めてもらったが、お母さんの気持ちが気になる。
お母さんはお手伝いさんが淹れてくれた紅茶を飲んで、窓から見える庭園に目を向けた。私たちはお母さんからの言葉を待つ。
しかし、お母さんが口を開くよりも先に、ドアの方から声が聞こえた。
「おばさま、横川さんなら大丈夫ですよ」
「優香子ちゃん……」
「お邪魔します。今日ふたりが挨拶に行くと聞いていたので、気になって様子を伺いにきてしまいました」
突然藤島さんが現れて、ここにいる全員が驚いた。親戚である藤島さんがこの家を訪ねてくるのに不思議ではないが、このタイミングで現れるのを予想していない。
もしかして、玲司さんは来るのを知っていたのかと彼を見たが、静かに首を横に振った。
優香子さんは空いているソファーに腰かけて、社長とお母さんの方を向く。
「横川さんは真面目で、気遣いも出来るし、いい子。おじさまも横川さんの評判は聞いていますよね?」