はずむ恋~見つめて、触れて、ときめく~
脱いだ制服をクリーニング行きのカゴに入れて、更衣室のドアを閉める。
裏口から外に出たが、表からまたホテル内に入った。
「あら? 横川さんじゃない?」
こっそりとゲストに紛れて入ったつもりだったが、コンシェルジュの藤島さんに気付かれてしまった。このホテルの常勤コンシェルジュは二人いる。
藤島さんは英語だけでなく、フランス語、中国語、韓国語が話せると聞いたことがある。170センチ近くあると思われる身長で、すらりとスタイルがよくて、美人だ。
同姓でも見惚れてしまう容姿に彩音と羨ましいと何度言ったことだろう。
彩音は『支配人と並ぶとものすごく絵になる』とも言っていた。
確かにと私も納得したが、それよりも支配人が彼女のことを『優香子(ゆかこ)』と呼んでいて、プライベートで親密な関係なのではと気になった。
そんな藤島さんが、ヒールの音を響かせて私の前まで来た。
「お疲れ様です。ちょっとラウンジでコーヒーでも飲もうかと思って」
「そうなのね。業務を終えてからもここに残るなんて、勉強熱心で偉いわね」
裏口から外に出たが、表からまたホテル内に入った。
「あら? 横川さんじゃない?」
こっそりとゲストに紛れて入ったつもりだったが、コンシェルジュの藤島さんに気付かれてしまった。このホテルの常勤コンシェルジュは二人いる。
藤島さんは英語だけでなく、フランス語、中国語、韓国語が話せると聞いたことがある。170センチ近くあると思われる身長で、すらりとスタイルがよくて、美人だ。
同姓でも見惚れてしまう容姿に彩音と羨ましいと何度言ったことだろう。
彩音は『支配人と並ぶとものすごく絵になる』とも言っていた。
確かにと私も納得したが、それよりも支配人が彼女のことを『優香子(ゆかこ)』と呼んでいて、プライベートで親密な関係なのではと気になった。
そんな藤島さんが、ヒールの音を響かせて私の前まで来た。
「お疲れ様です。ちょっとラウンジでコーヒーでも飲もうかと思って」
「そうなのね。業務を終えてからもここに残るなんて、勉強熱心で偉いわね」