はずむ恋~見つめて、触れて、ときめく~
「うん、東京生まれの東京育ち」
「やっぱり! だから、すごくきれいなんだね」
同じ日本人でも出身地によって、微妙に顔立ちが違うように思えるが、私はきれいだと言われたことを苦笑しながら、否定した。
「東京だからとか関係ないと思うよ。今日はいつもよりもメイクに気合いを入れたからそう見えるのかも。でも、ありがとう」
「横川さん、おもしろいね。でも、美人顔だからメイク映えしてると思うけどなー」
「実はね、ここまで辿り着くのに試行錯誤を繰り返したのよ」
「試行錯誤って! やっぱりおもしろい。でも、分かる。私もね、就活ではメイクを変えようと頑張ったもの」
私たちは顔を見合わせて、笑った。飾らず話す彩音に好感が持て、私も自然体で話せてしまう。
「ねえねえ、お二人さんも東京?」
「あ、うん」
「俺もなんだ。石田っていうんだけど、よろしく」
前に座っていた男の人が私たちのほうに顔を向けた。ちょっと軽そうな感じな人で私は咄嗟に苦手なタイプだと判断する。
「はーい、よろしくね!」と明るく返す彩音に対して、軽く会釈だけをした。彩音は裏表なく誰とでも接することが出来る性格みたいだが、私は違う。
「やっぱり! だから、すごくきれいなんだね」
同じ日本人でも出身地によって、微妙に顔立ちが違うように思えるが、私はきれいだと言われたことを苦笑しながら、否定した。
「東京だからとか関係ないと思うよ。今日はいつもよりもメイクに気合いを入れたからそう見えるのかも。でも、ありがとう」
「横川さん、おもしろいね。でも、美人顔だからメイク映えしてると思うけどなー」
「実はね、ここまで辿り着くのに試行錯誤を繰り返したのよ」
「試行錯誤って! やっぱりおもしろい。でも、分かる。私もね、就活ではメイクを変えようと頑張ったもの」
私たちは顔を見合わせて、笑った。飾らず話す彩音に好感が持て、私も自然体で話せてしまう。
「ねえねえ、お二人さんも東京?」
「あ、うん」
「俺もなんだ。石田っていうんだけど、よろしく」
前に座っていた男の人が私たちのほうに顔を向けた。ちょっと軽そうな感じな人で私は咄嗟に苦手なタイプだと判断する。
「はーい、よろしくね!」と明るく返す彩音に対して、軽く会釈だけをした。彩音は裏表なく誰とでも接することが出来る性格みたいだが、私は違う。