はずむ恋~見つめて、触れて、ときめく~
「ごめん、座っていてよかったのに」
「いえ、大丈夫です」
「じゃ、18時半に予約してあるから行こう」
支配人のあとに続いて、部屋を出る。ドアは客室と同じにオートロックでカードキーを利用して解錠するようになっていた。
支配人はエレベーターの上がるボタンを押す。上に行く?
予約時間まであまりないから、どこに行くのかと思ったが、ここのレストランなら間に合う。
なるほどとひとりで納得して、一緒にエレベーターに乗ると、今度は最上階のボタンが押された。最上階にはバーとスイートルームがあるだけだ。バーで食事をするのだろうか。
最上階に到着して、無言で進んでいく支配人の斜め後ろを歩く。バーとは逆方向に進むから、思わずバーの方に振り返った。
支配人は間違えた方向に進んでしまっているのでは?
引き止めて、間違いだと伝えた方がいいのかと戸惑いながらもあとを付いていくしかなかった。
しかし、スイートルームの前で私は目を見開いた。方向は間違っていなかったようで、支配人はポケットから一枚のカードキーを出す。
「どうぞ、入って」
どうしてスイートルームに来たのか謎で、軽く頷いた私はそろりと足を進ませた。
「いえ、大丈夫です」
「じゃ、18時半に予約してあるから行こう」
支配人のあとに続いて、部屋を出る。ドアは客室と同じにオートロックでカードキーを利用して解錠するようになっていた。
支配人はエレベーターの上がるボタンを押す。上に行く?
予約時間まであまりないから、どこに行くのかと思ったが、ここのレストランなら間に合う。
なるほどとひとりで納得して、一緒にエレベーターに乗ると、今度は最上階のボタンが押された。最上階にはバーとスイートルームがあるだけだ。バーで食事をするのだろうか。
最上階に到着して、無言で進んでいく支配人の斜め後ろを歩く。バーとは逆方向に進むから、思わずバーの方に振り返った。
支配人は間違えた方向に進んでしまっているのでは?
引き止めて、間違いだと伝えた方がいいのかと戸惑いながらもあとを付いていくしかなかった。
しかし、スイートルームの前で私は目を見開いた。方向は間違っていなかったようで、支配人はポケットから一枚のカードキーを出す。
「どうぞ、入って」
どうしてスイートルームに来たのか謎で、軽く頷いた私はそろりと足を進ませた。