はずむ恋~見つめて、触れて、ときめく~
休み明け、東京勤務の新入社員はひとりずつ小会議室で辞令を受け取った。ただ辞令を渡されるだけでなく、配属を決めた理由と激励の言葉をもらう。
私と彩音はなぜか一番最後にふたり揃って呼ばれ、顔を見合わせて、不思議がった。
ミーティングルームに入ると、人事部長と営業部長と採用担当者が長テーブルに並んで座っていた。私たちは三人の前に座った。
人事部長と営業部長の威圧感に緊張して、背筋を真っ直ぐと伸ばす。人事部長が立ち上がり、「まずは横川さん」と呼んだので私も立ち上がった。
「横川藍果さん、本社営業部企画課勤務を命じます」
「はい、ありがとうございます」
んん? 営業部?
全く予想もしてなかった配属に辞令書を見直した。間違いなく書いてある……営業部企画課と。
呆然としながら座ると、彩音が立ち上がった。
「仲村彩音さん、本社営業部販売課勤務を命じます」
「はい? 営業部ですか?」
彩音も課は違うが、同じ営業部だった。同じく予想していない辞令に彩音も戸惑った声を出した。
「君たちふたりは、どこの部門からも大変優秀だったと報告を受けています。きっとどの現場に行っても、力を十分に発揮してくれると思います」
私と彩音はなぜか一番最後にふたり揃って呼ばれ、顔を見合わせて、不思議がった。
ミーティングルームに入ると、人事部長と営業部長と採用担当者が長テーブルに並んで座っていた。私たちは三人の前に座った。
人事部長と営業部長の威圧感に緊張して、背筋を真っ直ぐと伸ばす。人事部長が立ち上がり、「まずは横川さん」と呼んだので私も立ち上がった。
「横川藍果さん、本社営業部企画課勤務を命じます」
「はい、ありがとうございます」
んん? 営業部?
全く予想もしてなかった配属に辞令書を見直した。間違いなく書いてある……営業部企画課と。
呆然としながら座ると、彩音が立ち上がった。
「仲村彩音さん、本社営業部販売課勤務を命じます」
「はい? 営業部ですか?」
彩音も課は違うが、同じ営業部だった。同じく予想していない辞令に彩音も戸惑った声を出した。
「君たちふたりは、どこの部門からも大変優秀だったと報告を受けています。きっとどの現場に行っても、力を十分に発揮してくれると思います」