LOVERS
「ごめんね、こんな話、急に」

「あぁ、平気」

真美が笑うたびに章介はドキドキしてた。

電車の中では、まったくというほど会話が無かった。

降りる駅、座水駅についた。

章介は北口だ、真美は南口

互いにそれを確認して、真美が言った。

「また明日、章じゃあね♪」

「あぁ、また」

章介は、真美の後姿をずっと見ていた。

というより、見たかった、最後の一瞬まで・・・。


家に着いた、美佐はもう帰ってるらしい。

靴がある、一足多いいのできっと彼氏だろう。

章介の家は共働きだ、帰るのは二人とも9時過ぎ。

いつもは、美佐と章介でご飯を食べる。

美佐と章介はまったく逆の性格だ。

章介は、小さいときから計画性があり、前に述べたとおり勉強一本だ。

いっぽう美佐は、自由奔放、学力が平均より少し高いのがありえない

顔はかわいいので何人の人が美佐に告白しただろうか。

さっぱり分からん。

章介は、リビングにあるこの家唯一のパソコンを使い始めた。

<女子との会話>

と、入力して調べ始めた。

明日から毎日真美と登下校を共にするのだ。

会話が無くては、気まずいので、

下調べをしておこうという魂胆だ。

10分調べて挙句、まったく意味が無いことに気づいた。

だいたいが、趣味とか好きなものことやなどが書いてある。

「やれやれ」

二階に上がって、部屋は一番奥だ、美佐の部屋の前を通ったとき、

偶然、ドアが少し開いてて中が見えた

キスの最中だった。

こんなに複雑な気持ちになるのは初めてだ。

なんだか、腹が立つ。

そのまま、章介は自分の部屋にいって

ベットで横になった。

いつの間にか深い眠りについていた。
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