俺の恋人曰く、幸せな家庭は優しさと思いやりでできている「下」
〜シンファとリー〜

私の名前は、チェン・シンファ。助産師をしていマス!

今日は、いつもの日曜日とはちょっと…いえ、かなり違いマスネ!なぜならーーー。

「うわぁ〜!毎年やってるけど、やっぱりすごいネ〜!」

民族衣装を着たロンタイが言う。目の前には、たくさんの出店と行き交う人々。今日は朱国全土で祝われるお祭りの日デス!

朱国には様々な民族がいますから、この日は様々な民族の文化が入り混じって賑やかデス。逸れてしまわないか、ちょっと心配デスネ…。

「ふらふらして逸れちゃだめだヨ!ちゃんとついてくるんだヨ!」

民族衣装をしっかりと来たリーが子どもたちに言いマス。リーは私の旦那デス。

「わかったヨ〜」

「ふらふらしないヨ〜」

パイロンとロンドンが笑いながら言いマシタ。ロンドンはやんちゃなので、迷子になる可能性は高いデス。しっかり見ていないと……。

私とリーはそっと手をつなぐ。誰も、私たちの手なんて気にしまセン。それほどまでに、このお祭りは盛り上がっていますカラ。
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