俺の恋人曰く、幸せな家庭は優しさと思いやりでできている「下」
迫力のある龍の出し物や、爆竹のショーを見たり、違う民族の食べるご飯を食べたり、朝からこのお祭り会場にいるのに、時間が経つのが早いデスネ。

「あっ!パイロンじゃナイカ!お〜い!」

パイロンの友達が手を振ってこっちに来てくれマシタ。このお祭りは、来ない人の方が少ないデス。

「ジェンイー!」

一日中歩き続けて少し疲れた表情だったパイロンは、一気に元気になりマシタ。友達ってすごい。

「母さん!ジェンイーと一緒に行ってもいい?」

パイロンが私を見る。私は笑って言いマス。

「八時までには帰ってくるのヨ」

パイロンは「ありがとう!」と言って、友達と一緒に走って行きマシタ。

すると、ロンタイもロンドンも友達を見つけて一緒に行ってしまいマシタ。リーと顔を見合わせマス。

「二人で行くネ。二人きりなんて、久しぶりだヨ」

リーが立ち上がり、私に手を差し出しマス。私も「そうだネ」と言って、その手をまた取りマス。

まるで、結婚したばかりのように二人きりデス。
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