俺の恋人曰く、幸せな家庭は優しさと思いやりでできている「下」
泣き出した俺を、小町は微笑んだまま見守っていてくれた。俺の手に重ねられた小さな手は、何よりも温かい。

「大丈夫です。私たちは、あなたとクリスタルさんの味方です。何があっても絶対に…」

優しい声を、小町はかけ続けてくれる。俺は、一人なんかじゃない。助けてくれる大切な仲間たちがいる。みんなで一緒なら、きっとーーー。

「小町〜!!リーバスが目覚めたのはいいけど、さすがに焼いちゃうぜ!」

寝室のドアが開けられ、アレックスが苦笑いをする。その後ろには、お粥を持ったフローレンスと、聴診器などが入ったかばんを持ったリー、ジュリエットとメルを抱っこしているイワン、そして……ロビンがいた。

「ロビン!なぜここに!?」

驚く俺に、「リーバスくんが倒れてちょっとしたら来たんだよ〜」とイワンが教えてくれた。

「私も、手紙をジャックからもらった。それでここに来たら、あんたが倒れてて…」

ロビンは心配そうな目を俺に向ける。俺は上半身だけを取りあえず起こす。フローレンスが「私が作りましたわ。食べられますの?」と俺に訊ねながらお粥をテーブルに置く。
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