俺の恋人曰く、幸せな家庭は優しさと思いやりでできている「下」
「ちょっとでもいいから、食べた方がいいネ!お前、ろくに食事や睡眠をとっていなかったんだネ。すぐにわかったヨ」

リーが俺の顔色などを見たりしながら言う。

「そうだよ!俺たちがいれば、クリスタルを救える!!」

アレックスが俺に笑顔を見せた。その笑顔に、俺の心も少し穏やかになる。

「……ああ、そうだな」

俺がそう言うと、みんな「そうこなくちゃ!」と言うように、力強い笑みを浮かべる。……たった一人を除いてな。

「ちょっとリーバス!!世界平和対策本部だかなんだか知らないけど、あんたも警察官ならこいつらが部外者だとわかるだろう!クリスタル王女誘拐の捜査は刑事たちが行う。捜索はあんたや私みたいな国に従う者が行う。勝手に協力者にするな!」

ロビンが俺に詰め寄り、大声で言う。アレックスたちは一瞬で表情を変えた。

「何だよその言い草!軍人だかなんだか知らないけど、あんたはジャックのことなんか知ってんのかよ!」

アレックスがすぐに怒りを隠さずに言った。ロビンは、「彼は大罪人」と言って、ジャックの犯した罪の名前をつっかえることなく言う。
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