俺の恋人曰く、幸せな家庭は優しさと思いやりでできている「下」
もう何日このお城に監禁されているかわからない。時間の感覚も、何もかもがおかしくなっている気がする。

このまま一生ここに縛られているのかな。助けは来ないのかな。窓の外を見ている私の体が震える。次第に呼吸が早くなっていった。

荒い呼吸を繰り返す私の目の前が、ゆっくりと狭まっていく。

これは、私に与えられた罰なのかな。愛する人を信じずに、リーバスを傷つけた私への罰?リーバスの隣にはロビンさんがいるべきなのかな。

それなら、もうこの恋は胸にしまっておこう。ロビンさんの隣でリーバスが笑えるなら、私は遠くに離れよう。だから、どうかお願いです。

リーバスをこれ以上苦しめないで…。



「準備はどうだ?」

俺は城の中を見回りながら、不良たちに声をかけていく。城の中には恐ろしい罠が数多く仕掛けられている。悪にふさわしい城だ。

「大丈夫です!」

「いつ警察が来ても大丈夫です!」

不良たちは俺に敬礼して笑う。さすが俺が見込んだ奴らだ。何でも言うことを聞くいい奴隷だ。
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