俺の恋人曰く、幸せな家庭は優しさと思いやりでできている「下」
「どんな罠があるかわからん。相手はあのジャック・グラスだ!我々の訓練通りにはならんこともあるだろう!その時は臨機応変に対応するように!ジャックの逮捕も目的ではあるが、一番はクリスタル王女様の救出だ!!気を決して抜かぬように!」

刑事が突入班に大声で言っている。でも、それはレムも俺も必要なことなのだ。

俺とレムは刑事ではなく交番勤務なのだが、刑事になってもおかしくないほど優秀らしい。そのためクリスタル救出に協力をしてもいいことになった。

アレックスたちは、一緒に来たいと言っていたがやはり危険なので俺が止めた。リーは刑事たちがしっかりと警護する。

「クリスタル……」

俺は大きくそびえ立つ城を見上げた。

「もう大丈夫だ。助けに来たからな」

「リーバス……」

レムが俺に手を差し出す。

「絶対に助けるぞ!」

「ああ!!」

俺とレムはしっかりと手を握る。そして銃を手にした。

突撃まであと少し。心臓がバクバクと音を立てる。クリスタルにようやく会えるのだ。
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