俺の恋人曰く、幸せな家庭は優しさと思いやりでできている「下」
「ええ〜!!鉄球の餌食にならなかったの〜?」

「俺、肉体労働マジ嫌〜い!」

「しょうがねえ。ぶつかりますか!」

五、六人の不良たちがそれぞれ武器を手に階段の上でニヤニヤ笑っている。

「お前らの仕業か!」

俺は銃を構える。ロビンとレムも同じように構えた。

「勝負だぜ!」

不良たちと俺たちの戦いが始まった。



不良たちに連れられた私は、最上階の私が監禁された部屋ではなく、別の部屋。ほこりまみれのこの部屋には、古びた服や壊れた時計など様々なものが置かれている。

私は三人の不良に見張られた状態で、椅子に座らされていた。

手には相変わらずずっしりと重い手錠。しかし足は動かせる。首も自由だ。

不良たちはみんな武器を持っていて、必ず私を見張っている。下手に動けばあっという間に拘束されてしまうだろう。

私は目だけを動かし、武器になるものがないか探す。リーバスが助けに来てくれた。私もいつまでも捕まっているわけにはいかない。もう待っているだけなのは、守られているだけなのは、絶対に嫌なの!
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