蜜な罪

翌朝目が覚めてから、拓に昨日はご迷惑をおかけしました…と送った。


お酒の場での会話。
また会おうも、社交辞令程度にしかうけていないから、すぐに返ってきた拓からのメールにびっくりした


「全然良いよ。それより、名前を教えてくれない？俺は加藤拓です。あと…また会おうって、覚えてる？」


少しの好奇心が、私の心の中をくすぐりはじめる


会ったら…やっぱりヤるだけなのか…
相手をしてくれない優治のせいにして、寂しさを埋めてもらうのも悪くはないと、私の中の悪魔が囁いた。



「私の名前は緑川唯です。覚えていますよ(^O^)」



「いつが空いてる？昨日は話が途中で終わってしまったから、気になって…」



私は3日後なら予定がないですよ。と送り、拓から時間と待ち合わせの場所を聞くと携帯を閉じ、仕事へ向かった。



仕事は相変わらず忙しく、仕事内容が少し変わっただけでミス連発の私に、上司は喚く

同僚と話す会話はすべて仕事の話。
仕事仕事で、私は気分が滅入りそうになってきていた。



そんな日常を送り…ついに拓と約束した日になった。