蜜な罪
今思えば、なぜあんなに自然に入ってしまったのが不思議だった。

そのくらい、絡まる指から伝わる熱に体が麻痺をしていたんだと思う。



「…拓」

「ん?」


「あたしの事…軽いって思わないでね」


出会って、三度目でこんな事してるあたしが言うのはおかしいと、もちろん理解している。

だけど本当に、拓にはしてもらいたいと思った。
拓とキスをしたい。
拓と…したいと。


「思わないよ…むしろ、俺の事も軽いなんて思わないでほしいな…こんな風に思うなんて…初めてなんだ」


同じ気持ちなのが嬉しくなって、拓にキスした。
拓と、初めて肌を合わせた夜は…


もうどうなっても構わないくらい、甘い…罪の始まりだった。


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