蜜な罪

幸せ

相性が良いと感じるのは、好きだと思うからなのか。
拓の指が、舌が…

触れる部分から熱が溢れ出すようだった。

拓にキスをされると、涙が出そうになるくらい、何かが満たされる感覚で動けなくなるような。


どこを触られても、何をされても
私の体は過敏に反応した。


カランと音を立てて、テーブルの上にある飲み物の中の氷が溶けていく。
それだけが、私の意識を繋ぎとめてくれていた。




いけない事。
そんな良識は、今この瞬間の快楽と満たされる心には勝てなかった。


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