きらきら光る
蒼介と優子は真剣な顔で私の話を聞いてくれた。優子はぽたぽたと涙を流しながら話を聞いてくれる。

幼い頃両親を亡くしたこと、おじいちゃんを亡くしてすぐに愛するひとも失ったこと。おばあちゃんが痴呆症になって、亡くなったこと。自分が死神に好かれていると思っていること。北海道の叔母さんから一緒に暮らすことを誘われていること…。


「私…だからふたりのこと…大好きだけど…好きになったらだめだって…」
そこまで言いかけた時、蒼介と優子は同時に「ばか」と言って優子は私を抱き締めてくれた。

蒼介も私の肩に手を置き私をまっすぐにみる。

そんな私たちを腕組みしながら先生が優しく微笑んで見守ってくれていた。
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