きらきら光る
「おはよ」
「おう」
教室に行くと蒼介と優子が待っている。

こんな何気ない日常も…ありがたいことなんだ。かけがえのないことなんだと思う。


「陽咲」
その声に重たい目を開けると優子が私を心配そうに見つめていた。
「大丈夫。ありがとう。」
「おでこ…」
「ん?」
突然眠りに落ちた私は机の角におでこをぶつけたらしい。優子が私のおでこにティッシュをあてている。

「今、蒼介が松浦先生呼んでくるって。血が出てるから動かないで。」

その時、廊下を走ってくる松浦先生の足音が聞こえた。先生の足音まで覚えちゃった…。

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