きらきら光る
俺は画材の中から一本の絵の具を手に取り藤田に渡した。

「茜色?」
「そう。」
「どうしてですか?」
「どうしてだろうな」

藤田にはごまかして答えたけど自分ではなぜかがわかる。

紅葉色の茜に似ている藤田。

でも紅葉色とは似ているようで全く違う色の濃さをもつ藤田。

俺はいつしか夕日を見ると藤田を思い浮かべるようになっていた…。
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