きらきら光る
松浦先生もちらりと店長を見て私の言いたいことを察知したらしい。

なにか言いたそうな顔をしながらも帰っていった。

空が明るくなってから私は家路につく。急いで帰らなきゃ。

築40年の一軒家。ここが私の家。

鍵を開けて中に入るとキッチンのあかりがついていて私は慌ててキッチンへ向かった。

「あら、どちら様かしら?」
「おばあちゃん。今日は早起きだね。陽咲だよ。」
「…陽咲?…あ~酒井さんのお孫さんかい?」
私はなにも言わずに微笑んだ。

私はこの家におばあちゃんとふたりで暮らしている。
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