きらきら光る
葬儀のあと、1週間藤田は学校を休んだ。

学校に登校してからも俺はなかなか藤田に会えない。

会えるかもしれないと屋上や準備室に行っても藤田はいなかった。




「おい、松浦。」
「お前、誰を呼び捨てにしてんだよ。」
やけに保健室に宮田がやってくる。

「指、やっちまった。」
どうやら突き指したらしい。

「骨には異常ないから2、3日湿布してろ。」
「あのさ。」
宮田は毎回俺に何かを言いかけてから結局なにも言わずに保健室をあとにする。
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