甘い魔法をあなたに



その日から、私はルカ以外の人を信じなくなった。魔法学園に入学した時、私は問題行動を起こして誰とも仲良くならない、と決めた。

仲良くなって、ミレイユのように裏切られるのが怖かったから。

ルカは、私が問題行動を起こしているのにも関わらず私を怖がらずに話しかけてくる。私の素を知っているから。いつの時だって、ルカが側にいてくれた。

そんな優しいルカを、私は傷つけてしまった。今、思えば、ルカは私のことを心配してあんなことを言ってくれたんだ。…私がいじめられないように。

……ルカに、謝らなきゃ。直接会って、ごめんなさいって言わなきゃ。でも…。
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