きみの理想の相手
私は亮介にそう言うと、彼は返事をした。
「あー、いいよ」
亮介は何も言わずに、ただ返事をした。
私と亮介は私の職場の近くにある喫茶店に向かった。
私はまた仕事に行くような錯覚を受けながら、バスに乗った。
バス停留所に私たちは並んで、亮介は前だったのでさっきにバスに乗り込んだ。
すると、亮介の右手でこっちこっちと言わんばかりに私が亮介のとこに来いと合図をしていた。
私はそっぽを向けると、亮介は人がいる中で大きい声で私に言う。
「理実、こっち」
「……」