きみの理想の相手
「待ってて。ちょっと片付けてくるから。すぐ終わるから」
私はリビングに片付けが出来ていないところがあったので、すぐ散らからない程度に整理し始めた。
「…わかった。待ってる」
尊くんは返事をして、ちょこんと座り、待っててくれた。
数分後
「お待たせした!はい、これ」
私は台所にあった缶コーヒーを二つ持って、一つを尊くんに渡した。
「…どうも」
尊くんは素っ気ない返事をして、私に答えた。
「ゴメン。今これしかなくて」
私は尊くんに手渡しで、缶コーヒーを渡した。
「大丈夫だ」
尊くんは、テーブルに缶コーヒーを置いて、返事をした。
「ありがとね。んで、尊くんなんか私に用事あるから来たんでしょ。どうしたの?尊くんらしくないけど」
私は尊くんに質問をした。
「……俺、昔からずっと言えないことがあった、誰にも。でも、これは自分の中で秘密だった。けど、もうどうしようもない程に自分の中で突きつけられて。どうでもよくなった」
ポツリと缶コーヒーを開けながら、尊くんは口を発した。