きみの理想の相手
一方で、理実は
「……なんで」
私は恵くんが去った後、頭を抱えていた。
あの場面に遭遇したら、頭を抱えないなんて無理だ。
まさか、金井さんと恵くんが知り合いだとは。
いや、どんな関係性なの?なんで?
私は疑問しか出てこなかった。
どうしよう。考えるだけで、腹が痛くなり、
どうしたらいいか分からずにいた。
すると、ラインがブッと鳴った。
それは、琴美だった。
私はその通知に涙が出た。
最近、なんか大丈夫かなと思って、連絡してみた
とラインの内容に私は、涙が溢れていた。
琴美からの電話が来て、私は泣きじゃくった。
琴美は心配そうにどうした?ってか、今どこにいるの?と私に聞いてきた。
駅近くにいると言うと、琴美は電話を切って、私に何も言わずに。
どうしたのかなと思い、数分待っていると、
私の名前を呼んでいた。
「理実」
「琴美。なんで?」
「近くまで来たから」
琴美、走ってきてくれたんだよね。
息もきれてるし。どこから走ってきたんだろう。
「…ありがとう。ごどみー、うわあーん」
私は琴美に抱きついて、人前なのに泣いた。
人目を気にせずにただ琴美に抱きついていた。
数分経った後、私は泣き止み、近くにあったカフェに行った。