きみの理想の相手
「…あ、はい。行きましょう」


 ヤバい、にやけが止まらない。

 こんな可愛い顔して、女性のエスコートうまいなんて、どれだけ女性と付き合っていたんだろう。

ってか、名前呼び!

「…あ、すいません。勝手に理実さんって読んじゃいましたけど。いいですか? 理実さんって呼んでも」


 律儀に私に聞いてくれた。

 なんで、こんな人が私といるんだろう。


 私の何がよくて、ここまでしてくれるのだろうか。疑問に思えてくれる。


「いいですよ」

私は笑顔で返事をした。

 数分後


 私と金井さんは、近くにあったパンケーキ屋さんに着いた。


 金井さんは、事前に調べてくれたおかげで、すぐに目的地までたどり着いた。

 お昼前ということで、あまり人がいなく空いていた。

 私は店員さんに案内されて、席の方に向かった。


 テーブル席で周りにはいなかった。

 ちらほらと、学生だろうか。

 一人で資格試験の勉強をしていたり、主婦の方だろうか。
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