きみの理想の相手

「はい。私も金井さんと話をしたいです」

 真っ直ぐに彼に伝えた。

 彼が何を思っているのか。

 私のこと、どう思ってるのか。

 金井さんと相談して、ダーツ店から近いカフェで話すことになった。

カランカラン カランカラン

「いらっしゃいませ。何名様ですか?」

店員が私たちに挨拶をして、聞いてきた。

「2名です」

「2名様ですね。では、こちらが空いてますのでそちらへお願いします」

 店員は忙しいのか私たちに場所を教えるだけで案内までされなかった。

「はい」

 私は店員さんに挨拶をして、言われた場所に歩いていた。

「ここですかね」

 私は金井さんに聞くと、答えてくれた。

「そうですね。ここです」

 金井さんはそう言ってから、テーブル席にお互い向き合う形で座った。

 テーブルにあったメニュー表を金井さんにも見せながら、テーブルの真ん中に置いて広げた。

「これ、理美さん好きそうですね。どうです?」

 金井さんは私が好きそうな甘いドリンクを指を指して、聞いてきた。

「あ、私これ好きですね。なんでわかったんですか」

「理美さんの頼むメニュー見れば、わかりますよ。パンケーキの時は至って、普通でしたけど、蜂蜜の量を聞かれた時、たくさんって言ってましたから」

 メニューを見てから私を見て金井さんは話をして、ニッと笑っていた。

 私はその金井さんの姿に丸くしながら、金井さんを見た。

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