きみの理想の相手
私はテーブルに顔をつけて、真正面にいる琴美に話しかける。
「……うーん。生きでるよ!」
琴美はそう言ってから、急に立ち上がった。
その時、誰かと琴美がぶつかった。
「琴美。何してんの。ほら起きて。すいません。大丈夫でしたか?」
私は寝てしまった琴美を起こそうと、肩を揺らしていた。
琴美にぶつかった人に謝りお辞儀をして、ぶつかった人を見た。
その人物は、私の知ってる人だった。
「亮介」
それは、私の元カレだった。
「理実…なんでいんのここに」
「私は琴美と飲んでたの。亮介は?」
「仕事の同僚と飲んでたんだよ」
亮介が飲んでいた仕事の同僚と思われる人達を指をさしていた。
その時、飲んでいた仕事の同僚と思われる一人が亮介に気づいた。
「おーい、亮介!なにしてんだよ。あ、女の子じゃねぇーかよ」
酔っ払っているのか仕事の同僚と思われる一人が指をさしていた。