きみの理想の相手

 すると、一通通知がきていた。

 理実さんからだった。

 お久しぶりです。元気にしてますか?

と一言だけメールがきていた。

「なんだって」

「元気かって」

「ふーん。それだけなんだ」

廉はつまらなそうに俺に言う。

「そうだけど。ただ聞きたかっただけでしょ」

俺はそう言うと、廉は俺を見てきた。

「輝。この子はいい女性かもしれない。だけど、俺らより年上で社会人。まだ、どういう女性かわからないだろう」

「…そうだな。でも、初めてなんだよ。こんな感情。ただ話すだけで凄く幸せなんだよ」

「……そう。なら僕は見守ってるよ」

「ありがとな」
< 58 / 154 >

この作品をシェア

pagetop