きみの理想の相手

 この光景を見ながら、私は一人で金井さんが、働いている本屋に足を運んだ。

 4階にある本屋に行くためにエスカレーターを登っていると、ブッとバイブの音が聞こえた。

 私の服のポケットからバイブ音が鳴った。

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今バイト先に着きました。理実さんは、本屋に着きましたか?

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金井さんからの連絡だった。

 忙しいというのに、細かに報告してくれるのは素直に嬉しい。

 私は、金井さんにメールを返した。

 金井さんのメールを見ながら、本屋に向かっていたら、いつの間にか着いていた。
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私も本屋に着きました。
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と一言だけ返した。

 本屋に近づいたら、金井さんは会計スペースに向かうためか真っ直ぐ歩いてきたのだ。
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