きみの理想の相手
 店長・実さんは、私の隣にいるお客さんの対応を終わり、私の元へやってきた。

「…はい、ちょっと仕事で色々ありまして」

 実さんは眉を下げて私の返答をした。

「…そっか。でも、あまり無理しないでね」

「はい。ありがとございます」

 私の周りの人は優しい人が多くて、感謝しきれない。

「そうそう、今日もいつものメニューでいい?」

「はい。それでお願いします」

 私はニコッと店長に言い、カウンター席にあったメニュー表を見ていた。

 その時だった。ヴぅ、ヴぅ、ヴぅ。

 携帯を開いてみると、ラインがきていた。
それは、高校からの友人・琴美(ことみ)からだった。

 ヤッホー! 元気してる?

 明日、合コンあるんだけど、行かない?

 と誘ってきたのだ。
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