きみの理想の相手
交錯する気持ち
「他に男がいた!?」
恵さんは俺の話を聞いて驚いていた。
「他に男がいたとは思えないんですけど、男友達がいたんですよ」
「まあ、男友達は一人二人はいるよ。だけど、バイト先の本屋で連絡先渡すなんて大胆だね」
今、恵さんと近くにあった居酒屋で酒を飲みながら、恋愛話になった。
なので、恵さんに今、好きな人がいることを言い、デートするまでの経緯を話した。
「…はい」
俺は返事をして、恵さんとチビチビとゆっくり酒を飲んだ。
「…あっちから連絡先渡す前から、輝くんは好きになってたんでしょ。尚更、諦めない方がいいよ」
俺はグビッと酒を飲んだ後、テーブルに飲んでいたコップを置いた。