風夏
「あっ、もしもしお父様?」

“おぉ何だ?”

「潰して欲しい家があるんだけど」

“おぉ、どこだ?”

「花宮ってことなんだけど」

“花宮?んな事は何ぞ?”

「え?花宮家知らないの?」

『ちょっと貸して』

「ちょっ、ちょっと!」

『あっもしもし』

“誰だ”

『○○財閥のものでしょうか』

“いかにもそうだが”

『実はですねそちらの娘さんが私をほんとに可愛がってくれましてね』

“お前は誰なんだ”

『これはこれは申し遅れました

花宮こと花咲雅と申します』

「え、嘘でしょ?」

“花咲だと!も、もしかして花咲財閥のご令嬢ですか?”

『えぇ、随分と可愛がってもらいましたわ』

“これは大変ご迷惑をお掛けしました!どうかお許しを”
< 71 / 107 >

この作品をシェア

pagetop